Eli Eli lema sabachthani(SSSS.GRIDMAN/六アカ/R-18)

神は云った。「光あれ」。すると光が生まれた。

また神は自らの形を形どって人を造った。

神の作った総てのを見ると、それは甚だよかった。

(創世記より)


✳︎

あなたはこの世界が作り物だと言われた時、どうするだろうか。
作り物の月、作り物の太陽、作り物の学校、作り物の家、作り物の家族、作り物の友達。
そして、作り物の自分。
私は鼻で空気を吸い吐けるし、眼で物を見るし、音も聴ける、他人とコミュニケーションを取れ、手で物体の感触を感じること出来る。目や耳、手、皮膚は確かに世界を知覚している。それにも関わらず、私の住む世界は全て仮想世界というのだ。
そして、その創造主がまさかの同じクラスの友達で、私の意志さえも全て作り出しているというのだ。私という一存在は他のこの世の人々と同様、彼女という絶対存在の手の中にある。

「起きた?」

目が醒めると、私、宝多六花は見知らぬ部屋のベッドで寝ていた。乱雑な机と棚、床にもドライヤーやコテが置いてあるだらしなさからきっと新条アカネの部屋だろうと予想した。当本人は飄々として眠気眼の私をベッド脇から観察した。

「アカネ?」

起き上がろうとすると、両手の金属音に引っ張られる。見上げると両手首にしっかりと手錠が嵌めてベッドに固定されてある。

「あはは、六花のあわてんぼう〜」
「….どういうこと?」
「趣向を変えてみて?別になくてもいいんだけどねー」
「はい?どういうこ──」

言い切る前に唇に柔らかいものに塞がられる。開いた眼にはアカネの端正な顔が広がる。紅い眼で至近距離で見つめられて、鼓動が熱く早く胸を叩く。逃げようと顔を背けても意味がなく、アカネの手で顔を固定されて為すがままになる。たっぷり時間をかけて色んな角度でされて、人間離れした紅目の少女は離れる。私は身体中が熱くて真っ赤になる。

「アカネ!ど、どういうこと?」

真っ赤のまま抗議すると、私の反応にアカネは満面の笑顔になり、勢いよく抱きしめる。抱きしめられると自然とFカップ以上はあるだろう胸に顔を圧迫され息が苦しくなる。

「もー!六花はやっぱり素直で可愛い!!毎回ウブな反応して!」
「…毎回?」
「ふふ、六花は気にしなくていーの」

軽くキスされて、また身体が熱くなる。

「な、何しようとしてるの!?」
「何って修正?」
「修正って」
「本当はね、怪獣が修正してくれるんだけどね、今回は特別。六花の細かいところを修正したいから私直々に修正するの」
「意味わからないし!しかも修正って私、モノじゃないんですけど」

アカネは嘲笑うかのように笑みを作る。まるで私をモノであることを肯定するかの様な笑みだ。

「安心してよ、六花。この世界は私が神様なの。」六花にとって今は夢の世界だから、何しても大丈夫なんだよ。」

ああ、夢。アカネの発言に妙に納得がいく。こんな世界有り得ない。しかも、夢じゃないと私の前後記憶の整合性も保たれない。

「ふふ、納得した?いい子。じゃあ、始めよっか。今回はそうだなぁ、もう少し感度を高めて、素直すぎるのも直したいな」

アカネは理解できないことを話し私の上半身を起こしながら、膝の上にまたがる。カーディガンを脱ぎ、制服のシャツのボタンを外していく。露わになっていく豊満な胸元に自然と喉が鳴る。女の私でも緊張する。ブラジャーはしておらず、そのまま乳房が目の前に出していく。釘付けになる六花にアカネはくすくすと笑う。

「六花、触りたい?」

女子同士触ることはあるが、こんなに大きく、色気があるアカネのを触ったことはなかった。

「あ、でも、六花の手使えないねぇ、どうしよっかー」

そう、今私の手は手錠で固定してある。アカネはゆっくりと近づいていく。

「口使おっか。六花ちゃん」

片胸を私の口元の手前に持っていく。胸から魅了される香りが醸し出され、ピンと立ち上がった乳首が私を誘う。

「ほら、舐めて。自分から舐めるんだよ」
「や、やだ!」
「私が舐めてっていってるの」

あくまで自分から手を出させるつもりらしい。興奮で息があがる。殆ど本能だった。アカネに魅了されたと言っても過言じゃない。仕組まれたような、本能だった。私は、口を大きく広げ、その乳首を咥えこんだ。

「あっ、んん、六花、いいよぉ」

ピチャピチャと水音が私の口の中から出る。舌で周囲を辿り、上下舐め、たまに舌で乳首を転がす。

「六花、可愛い」

気がついたら赤ん坊のように夢中に吸っていた。アカネは頭を母の様に包み込む。次は下ね、とアカネはまた私を仰向けに寝かし、その顔に跨る。アカネが腰を下ろした時、濡れた秘部が私の鼻と口に密着してしまう。独特の匂いも鼻腔をつんざく。

「ア、アカネッ!お願い!やめっ!」
「ふふ、息できない?私をイかしたら、やめてあげる。ほら、窒息しちゃうよ、六花。ちゃんと舐めて」

アカネは自分の指で陰核をしごき腰を上下に動かして私に奉仕させる。舌で濡れた秘部を丹念に舐めていく。確かに今の私はアカネの玩具でしかない。

「んっ、ん、あっ、六花ぁ」

段々甘い声になるのが愛しい。アカネは皆好きになる特別な存在。私はこんな特別な子に遊ばれるなんてむしろ幸せなんじゃないか。一際高い嬌声と共に上から重力に従って飛沫が飛んでくる。私は垂れてくる液を従順に飲み干した。
裸で四つん這いにさせられ、腰を高く上げさせられる。背後からアカネについた怪獣から作られたという長い異物を躊躇なく挿入される。肌と肌がぶつかる音がアカネのタイミングで叩き出された。はじめは声を出さないように口を閉じていのに激しい侵略に今は最早はしたなく開きっぱなしの状態だ。

「あっ!あっ!あんっ!んんっ、ひっ!!ああぁっ!!」

逃げようと前に這い進むも、アカネはがっちり腰を掴み的確に照準を合わせ、砲身を私の膣内に無慈悲に腰を打ち付ける。打ち付けられる度にお尻の肉が波打ち、脳が感覚に痺れ、もはや逃げても意味がなかった。抵抗も出来ず、ただ天井を向いて喘ぐだけ。私は彼女という絶対存在の手の中にあるという自覚だけが宿っていく。無意識に腰を動かしてしまう。アカネは完全征服を確認すると、今までになく激しく腰を振り上げる。

「あっ!!んああぁっ!!やあああぁあああっ!!!」

最後に最奥まで突き進まれた瞬間、悲鳴に近い声を上げて、私は身体を震わせる。頭が感覚に支配され、呆然とする。アカネが離れて、支えがなくなり前のめりにベッドに脱力する。アカネは手錠を外すと、唇に優しくキスをした。鼓動が相変わらけたたましい。

「私が何しようとね、六花は私のこと嫌いになれないよ」

髪の毛をとかれて、その髪に口付けられ、その姿にどきりとする。

「かみさまだから?」
「そう、六花も私が作ったの。怪獣から出来た、大切な大切な私の側にいるべき人」

私の紅の混じった目を覗き込まれて言い退ける。
なんて、歪んでる神様。きっと神様のいるべき世界から逃げて、自分に都合の良い世界を作りあげたのだ。そして、私のような、同性で優しく自分のことを見てくれて好きでいてくれる従順で側にいてくれる友達を作ったのだ。また眠くなる。恐らく夢から覚めるのかもしれない。私の頭を優しく撫でるアカネに問う。覚めたらきっと記憶をなくすだろうが、聞かずにはいらなかった。

「ねぇ、アカネ」
「なに?」
「私の気持ちはアカネが仕込んだの。それともバグ?」

アカネは答えなかった。ただ笑顔で唇を重ねられた。答えは前者なのは明らかだった。心が締め付けられるように痛くなった。この気持ちが作り物ものなら本物の気持ちではないという意味だ。

「そっか。でも、もしアカネが傷ついた時はどこにいても探し出して側にいてあげる」
「馬鹿みたい。ただの作り物の癖に。」
「約束だから」
「勝手にすれば。どうせ六花記憶無くなるんだから」
「それでも」
「何必死になってるの?六花は今までのように私の思うままの友達になってくれればいいの。んーもしかしたら恋愛感情も含めちゃったかな。アレックスに聞かなきゃ」
「アカネ」
「六花。とりあえず、また修正しなきゃね」

アカネは信じられないスピードでどんどん歪んで行く。心に住み込んだ怪獣が大きくなり、もはやアカネと同化しようとしている。

「はっ、はあぁ!あっ!!ぁああっ!!あああっ!!あ、アカネッ!!」
「なに?」
「好きっ!!あっ!!好きだからっ!!ああっ!!」
「つっ…..喋れる余裕あるんだね、六花」

私は作り物だ。だけど、作り物は作り物でも、あなたの心を溶かせるのなら、それはきっと本物になる。だけど今はきっとそのタイミングじゃない。神に操作される私だけではどうしてもダメなのだ。この世の神様は自分をも見捨ててしまう。
誰か、誰か、お願いです。どうか、この神様を、この私の友達を救ってください。

END

2019年1月2日 pixiv掲載

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