π(局長×ハーメル/R-18)

※男局長 or 生えてる女局長

N.F.112年某月某日。
それは、ハーメルの唐突な発言から端を発した。

「あの、局長……」
「どうした、ハーメル」

今日は祝日。局長も休暇であったが、仕事の整理のために執務室に来ていた。それもそこそこ片付いてきて一息つき、秘密の仲であるS級コンビクト・ハーメルを執務室に呼んだ。部屋に招待して紅茶を入れ、ふたりでソファーで穏やかな時間を過ごしていた矢先だった。

「わたしの胸、好きなんですか……?」
「は?」

紅茶を華麗に噴き出しそうになるのを堪え、震える手を片手で押さえつつカップをテーブルに置く。

(待て待て待て待て……まさかハーメルの口からそんな言葉が出るとは。一旦落ち着け。落ち着こう。一旦受け入れて、彼女の真意を計ろう。そこからだ!)

頭の回転が早い局長はコンマ秒で考えをまとめ、スマートな笑顔を作る。

「ど、どういうことだ?」

しまった。最初の「ど」が裏返り少し噛んでしまった。

「えっ……わたしの…おっぱい、好きなんですか……?」
「違う違う違う!!言い換えじゃなくっ」
「?」

(くっ……!!ちょっとズレてる人のたまに会話が成り立たないやつ……!!こんなのファンに聞かれたら殺害予告レベルでやばい音声じゃないか!そこも可愛いが……)

これも、コンマ秒単位の思考である。

「何で……そんなこと聞くんだ?」

落ち着いて質問の仕方を変えると、ハーメルの透き通った白い顔がその二峰のチョモランマを見つめながら答えた。

「あの……さっきから…局長の視線が、よく顔の下……胸にいくので……」

(あーあーあーあーー!!バレてたのか。私は、最悪だ。いや、立場上見ないようにしていたが、それでも恋人の胸。興奮しない訳ではない。ハーメルに獣にならないで下さいと言われた手前、ここは、丁重に謝罪しよう)

これも、以下略。

「すまない。失礼だったな。不快だっただろう。極力見ないようにする」

白い手を自分の手で包み頭を下げ、反省の意を深めるが、ハーメルの求めたのはそうではないらしい。

「いえ、そうでなくて……」
「?」

歯切れの悪いハーメルの言葉に局長の頭上に大量の疑問符が浮かぶ。深く付き合うようになったが、それでもこの浮世離れしたダンサーの思考が読めない時がある。

「胸、触りますか?」
「……!?」

警戒してハーメルを見るが、ごく自然の表情で局長の反応に首を傾けている。その下の露出の多い服から覗く深い谷間にごく、と生唾を飲む。もう一度言うが、恋人なのだ。興奮しない訳では、ない。ないのだ。

「……いい、のか?」
「ええ、局長なら……構いませんよ」

その自分限定の柔らかな表情に自分の下半身が生理的に反応する。執務室は鍵をかけてある。今日は副官も外出していると聞いた。何か新しい事件やブラックリングの発生が勃発したりヤンチャなコンビクト達が余程の問題を犯さない限り、今日は何も呼び出されないだろう。ここに就任してからプライベートがほぼないに等しいが、こういうささやかな時間は癒しでかけがえのない大事な時間だ。

「んっ……」

丁寧にハーメルのナイトドレスを脱がし、黒の下着のホックを外しながら乳房を揉む。手のひらから優に胸の肉が溢れ、掴もうとすると柔らかにたわんで変形する。皮膚がその掌に吸い付くほどに滑らかで肌触りが良い。揉んでゆくと、小ぶりのピンク色の乳首が勃ちあがってくる。胸を揉むだけだが、ハーメルは目を閉じて、感覚に耐えてるのが可愛い。キスをすると、微かに笑みを浮かべ、局長は心臓が締め付けられる感覚がした。視線を下ろし、まるで吸って欲しいかのように勃ち上がった乳首を口に含む。舌先で乳首の先をつつき、氷菓子を転がすように丹寧に舐めていく。もう片方のものを人差し指と中指で挟み、親指で擦り上げて刺激を与えていく。

「あぁっ……んっ……気持ち、いい……♡」

頭を抱き抱えられ、まるで子供になった気分だ。ちゅぱちゅぱと乳首を啜っていく。軽く噛むと、ハーメルの背筋がピンと伸び、震えるのを感じた。次は逆の左乳首を口に含む。左手で右の乳首を弄っていく。軽く噛んで、舌先で潰し、綴り、指は乳首を変形させるように捏ね、少し引っ張ると、ダンサーは吐息を荒くして喘いだ。

「あっ……あっ……♡♡♡」

両方の乳首を同時に強く摘むと、青髪の女の身体がビクビクッと震え、イきそうになるのを感じた。

「ぅっ……ん……♡♡♡」

そのまま指の腹で乳首を擦りあげると、白い体躯は身体を縮こませ、絶頂を達した。今日はいつもより感度が高いようだ。

「乳首だけでイッたのか?」
「はぁっ……ごめん、なさい……局長の手が……とても……気持ちいいので」
「んっ……」
「?何か……?」
「いや……謝ることではない、嬉しいんだ」

頭を撫でこめかみにキスをすると、ハーメルは嬉しそうに微笑む。

「わたしも、あなたを気持ち良く、させたいです」
「い、いや、私はいい……」
「駄目、ですか……?」

その潤んだ綺麗な緋色の瞳に弱い。局長は初めは断っていたが、美女の懇願に完全敗北した。白のナイトドレスと下着を脱ぎ、全裸になったダンサーがソファーに座る局長の足と足の間に跪く。局長の計らいにより、膝の下はクッションが置かれる。同意の上とはいえ、立場上やはり自分が収容したコンビクトに跪かせるのは背徳感が生まれる。誰かに目撃されれば、一発で首が飛ばされるようなスキャンダラスな光景だ。

「動かないで……ください」

カチャカチャと白い手が自分のベルトを外し、スーツパンツのジッパーを下ろしていく。既に膨れ上がったトランクスをずらすとその天に聳え立つモノが出てくる。
細身の体型から考慮すると、太く長い肉棒。モノは自らの愛液とダンサーの唾液で透明の液で濡れており、興奮で勃ち上がっていた。ハーメルは熱に浮かされながらもじっとその緋色の目で局長自身のモノを観察する。そんな熱心な彼女に羞恥心を覚える。焦らされている気分だ。

「……そんなに見つめるな、無理しなくていい」

モノを隠そうとした局長の手を「駄目ですよ……」と制する。そして長い髪を耳に掛けながら小さな口が肉棒の先端を咥える。

「ん♡……ん♡」
「あっ」

柔らかな口腔内に肉棒が少しずつ呑み込まれていく。生暖かい感触が全体を包まれ、口の中の気持ちよさに腰が砕けそうになる。カリ首を舌で縁に沿って這われ、ゾクゾクとした感覚が背筋に駆け上がる。海色髪の女は顔を上下させ、動くたびに口腔内で竿が擦られ、腰が震える。ぴちゃりぴちゃりとした卑猥な音がハーメルから発せられ、その事実でさえも高ぶらせてしまう。繋いでいた手をそっと外され、彼女の両手が竿を扱いていく。丁度良い圧で竿を優しく絞られ、気持ち良い。扱かれながら先を舐めるのは局長は弱いようだ。

「はぁ……は……ハーメル……あっ♡」
「ん♡ん♡気持ち良いですか?」
「ああ……ん、良い」

 モノを喉の奥まで入れられ、強くバキュームされ、出し入れされる。じゅるじゅるっと卑猥な音がダンサーの口から流れ、快感と性的興奮を覚える。それだけでも達したしまいそうだ。自分を気持ち良くさせようとしている彼女が愛しい。可愛らしい。愛したい。
頭を撫でると、ハーメルは手のひらを擦り付けるよう頭を傾け、上目使いで笑顔を作った。

「苦しかったら、無理しなくていい」
「大丈夫です。今日はわたしが気持ち良くしますので」

自分の膝に豊満な胸がそっと乗せられる。質量感ある胸が脚に乗り、局長は困惑するがハーメルはいつもながらの涼しい顔だ。

「……ハーメル?」
「これで挟まれるの、好きですか」

胸の谷間に棒が入り込み、ハーメルが両手で支え、胸で挟み込む。竿はすっぽり乳肉の中に埋まり、見えなくなる。胸に食べられているようだ。身体ごと上下に動かしながら胸で竿を擦り上げる。柔らかい感触に包み込まれ、愛しいダンサーが胸で自らの肉棒を扱いている姿が暴力的に脳に刺激を与え、息が荒くなる。

「んっ♡んんっ♡あっ♡」

 局長の喘ぎ声にハーメルも動きを激しくする。時に乳房を左右交互に動かして扱いていき、その度に胸のたわみ、生き物のようだだと局長は思った。ダンサーは胸で包んだまま亀頭を口で咥えられる。

「それは、ダメ、だっ……」

 焦りの声にハーメル、うっすら微笑む。乳房で竿の下を扱かれながら、先端部をフェラされる。またじゅぼじゅぼとダンサーの顔が上下に動き、奥底にマグマのように溜まっていたものが高まっていくのを感じる。噴火寸前だ。

「ハーメル、イク、からっ、離れろ……」

 頭を押すが、夢中になっているハーメルの動きが止まらず。暴力的な刺激が一斉に襲われる感覚。ガクガクと腰が震え、ハーメルの頭を掴み、無理矢理離させたが遅かった。

「あっ……♡」

口から無理矢理肉棒が離され、物寂しそうな表情を浮かべたハーメルだが、そのすぐ後に射精し、顔面や髪、両胸、その他身体に白い精液が多量に飛びかかる。

「す、すまない」

 局長は慌てて謝るが、当の本人のハーメルは落ち着いており、きょとんとした表情だった。谷間に溜まった白い液を指で掬い、舐めとり、精液で汚れた青色髪のダンサーは柔らかに微笑む。

「これが……あなたの味なんですね」

 その光悦した表情に背徳感と興奮を覚え、ん゛ん゛っと局長は喉を詰まらせる。

「……飲まなくていい」

 局長はティッシュで優しく整った白い顔や青い髪を拭き取り、胸元の自分の精液を飲もうとするハーメルを止めながら拭いていく。彼女は何も言わずに静かに拭かれていたが、口を開く。

「局長」
「何だ」
「また……勃ってきてます」
「……」

 指摘され思わず拭く手を止めて固まる。下半身には明らかに元気になった自分のモノ。汚れた彼女を拭く行為でさえ興奮してしまう自分を呪いたい気分だった。落ち込む局長の一方でハーメルは歌を歌うかの様に嬉しそうだ。

「そんなにわたしの胸がとても好きなんですか?」
「……ぁ♡」

ツツツ、と膝から内腿を美しいダンサーに指でなぞられ、ゾクゾクとした快感が背筋を這い腰を反らしてしまう。

「今日は、わたしが気持ち良くする日なので」
「……あっ…あぁっ……♡♡」

 指は駆け上がり、股間を撫ぜ、肉棒まで辿り着き、長い指は既に先走り液で満たされ再度勃ち上がった先端を軽くタップする。

「付き合ってくれますよね♡?」

 ニコ、といつもの微笑みに圧を感じる。「ああ…」と執着心の強い美女の圧にたじたじになりそう言わざるを得なかった。

 ハーメルが局長の首に腕を回し膝の上に乗る。そのままキスをされ、口の中に冷たい舌を入れられたので、答えるように舌を交わせる。ん……とハーメルが感じたのを肌で感じる。唾液が混ざりあい、舌と舌が擦れ合う。頭を撫で、背中を撫でると彼女の吐息が甘くなった。背筋がしっかりと付きつつも浮き出た肩甲骨を指でなぞると、ハーメルが両腕の力を込めて、局長を引き寄せ、細い首筋にキスをした。

「あなたに触れられたらわたしは感じてしまうから……あなたは、動いては……ダメ、です」

 耳元で囁かれ、声でさえも感じて震えてしまう。ハーメルが腰を浮かせ、前のめりになり自らの膣を亀頭に当てがう。その結合部が見えて、局長は息を荒くする。はやく、はやく、はやく!!と本能が叫ぶ。ちゅぷ、と先が温かいものに包まれる。しかし、その先端だけが飲み込まれたままで動きが止まる。急に焦らされ、縋るように美しいダンサーを見つめる。

「ハーメルっ……!」
「どうして欲しい……でしょうか?」

冷たい白い手に頬を撫でられ、優しい顔で問われる。逆にコンビクトに支配されている状況に興奮してしまう。しかし、ハーメルの膣もかなり濡れており、膣液が竿を伝って、身体に落ちていくのを感じる。ハーメルも余裕などないはずだ。ただ、交渉する余裕もなく、優しいカタリシスに懇願する。

「挿れて…くれないのか……?」

随分情けない切ない顔をしてしまっただろう、ハーメルは母性を感じて、抱き締めて胸を顔に埋めさせる。

「いい子……ですね」

少しずつ腰を降ろし、肉棒を呑み込み、テンポよく上下に動いていくダンサーが膝の上で踊り、肉と肉が交わる音が響いていく。汗が飛び散る。柔らかく大きな胸を押し付けられ、辛うじて乳首を口に含む。ハーメルの顔も溶けていき、快感に身を委ねなから腰を振っている。

「あん…あっ、あっ、あっ……♡♡♡イキ、ます……♡♡♡」

膣が肉棒を絞り出す。快感か強すぎて腰が砕けるような感覚がする。

「ん、キツっ……イクっ……♡♡♡」

ハーメルに強く頭を抱きしめられ、顔面に豊満な乳房が押し付けられる。肉棒が絞り出され熱くて濃いものが白いダンサーの中にビュルビュルと放出されていく。満たされた感覚の中、お互いの吐息と鼓動が聞こえる。

「あたたかい…ドキドキ……してますね」

まだ膣は締められており、このまま全て絞り取る気なのかもしれない。額に何度もキスをされ、髪をとかれる。射精し放心状態で乳房に埋められたまま、ぼんやりさせられるがままになる。

「やっぱり、わたしのおっぱい好きなんですか?」

その質問にため息を付きながら半ばヤケクソに局長は答えた。


「ああ、大好きだ」

END.

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