【ディズニー映画】『ラーヤと龍の王国』から信用・信頼を学ぶ。【ライバル百合】

 先日、映画館に久々に行ってきました。最後に行ったのが『鬼滅の刃 無限列車編』で公開間もなくして行ったので、随分経っている気がします。

 そして、盛大にキャラメルポップコーンをひっくり返りました。ソーシャルディスタンスのおかげで隣の方の被害があまりなくてよかったです。映画館の方には本当に申し訳ない。あとで手で出来る限りのポップコーンをかき集めました。だせぇーですね。

 さて、今回紹介するのが、ディズニー映画『ラーヤと龍の王国』です。ジャンルはファンタジーアドベンチャー。そして、百合です。

https://www.youtube.com/watch?v=nw42v4vLrPQ

この作品は、一人でも、家族とでも、恋人でも子供とでも、友達とでも、おじいちゃん・おばあちゃんとでも見に行けます。仲直りした女子同士なら尚いいと思います。

ってか、どこで見れるねん?

 緊急事態宣言が出たところもあったので急遽追加しました。

 見たい方は、現在コロナ対策の影響でいろいろなやり方で見れるようにしているようです。見る方法としては映画館、ディズニー+、Amazon Prime、DVDみたいです。

個人的にはやはり壮大のな映像美を見てほしいので映画館が絶対オススメですが、強く言えないところがあります。

 現在映画館が難しいなら、ディズニー+、Amazon Prime、DVD、またいつかサブスクに出るのを待つのがもいいかもしれません。

【DVD(あの頃をもう一度)+舞台裏付】

【ディズニー+】https://disneyplus.disney.co.jp/program/raya.html

では紹介いたします。

①『ラーヤと龍の王国』とは?『ラーヤと龍の王国』のキャラクター
③『ラーヤと龍の王国』の見どころ
④『ラーヤと龍の王国』の百合ポイント!
⑤上映前の短編映画『あの頃をもう一度』がどちゃくそ素敵!! 
①『ラーヤと龍の王国』とは?

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの59作品目の長編映画だそうです。

監督はなんと「ベイマックス」のドン・ホール氏、「ブラインド・スポッティング」のカルロス・ロペス・エストラーダ氏です。

映画は108分、2021年3月5日に映画館とDisney+で同時公開されています。

あらすじ

 ストーリーは『クマンドラ』という架空の龍の王国のお話です。

 昔は聖なる龍たちによって守られ、皆平和に過ごしていました。

しかし、触れたものをすべて石にしてしまう邪悪な魔物、ドルーンに王国を襲われ龍たちは自らを犠牲にして王国を守りました。しかし、その代償として龍は石となり元に戻りませんでした。

 残された人々は価値の高い龍の石を巡り、争い合い、信じあう心を失い、クマンドラは5つに分裂しました。

 そこから約500年後のお話です。魔物を封じ込めることができる龍の石を守護する一族の娘としてラーヤが登場します。

ラーヤのお父さんはクマンドラを再び一つにしようという夢を持っていました。

 夢の為、 龍の石があるハートの地で5つの領主が集まり、宴会を開きます。そこである事件が起こり、石が5つに分裂され、邪悪な魔物が復活します。再び魔物の脅威に脅かされる世界になります。同時にラーヤはお父さんを失います。

 数年後、大きくなったラーヤはお父さんの遺志を継いで、バラバラになった5つの龍の石を集める旅に出ることになります。

クマンドラは龍の地形をしており、それぞれの領土は龍の身体の名称から取っています。

ハート、テイル、タロン、スパイン、ファング。

それぞれ、特有の気候や地形、文化があります。見ていると、東南アジアの風景がモデルになっているようです。地理を学んでるような気分になります。気になったので調べてみました。

 旅は地図にあるように真ん中に大きな川があり、船で移動することが多く、恐らくメコン川またハロン湾では?と思っています。

 ハートは緑豊かで水に囲まれたクマンドラの中心です。水をモチーフとしているそうです。人間と龍が一緒に暮らした最初の地とのこと。巨大で独特な岩がそびえ立ち、岩の上に龍の石を保管しています。

 テイルは緑が少ない砂漠の土地です。メコン川をモチーフにしているそうです。ベトナムのホワイトサンズ国定公園をものにしているのではと思っています。

 タロンは明るく、色とりどりの光にあふれた活気のある商業の街です。個人的にこの街は楽しくて好きですが、詐欺が多発しているようです。

ディズニー公式より

 タイの水上マーケットに影響受けているようです。その他ベトナム、ラオス、インドネシアと随所モデルをしているそうですが、沢山の綺麗な色合いのランタンが飾られている点からベトナムの世界遺産「古都ホイアン」を髣髴させますね。

スパインは牙の様に峻立する山、太く黒い竹が無数にある黒い地が特徴です。他と違い、少々殺風景です。気候は寒く、雪が降り積もっています。世界遺産、マレーシアのキナバル公園ではないかと言われています。

ファングは4つの地と違い、暖色で中心に豪華な宮殿が建つような栄えた街です。ハートと同じく水に囲まれ、幾何学的な遺跡に囲まれています。軍国主義です。カンボジアのアンコールワットに影響受けているそうです。インドネシアのライステラスもモデルにしていると思います。

②『ラーヤと龍の王国』のキャラクター
ディズニー公式サイト(https://www.disney.co.jp/)より引用

ラーヤ

 「龍の石」を守護する一族、ハートの首長の娘です。

 ある事件が起こり、父を失い、父の遺志を継いでクマンドラを一つにすべく、バラバラになった龍の石を集める旅に出ます。龍が大好きオタクです。

 人に裏切られたことがある分、人を信じられることができなくっています。

ディズニー公式サイト(https://www.disney.co.jp/)より引用

シスー

500年前にクマンドラを救った伝説の龍です。

ただ、実は他の龍の兄弟と違い、特殊能力はなく、特技は泳ぎが早い。

無垢でやんちゃで、ラーヤと対照的に人を信じすぎる性格です。

東南アジアの水の紙『ナーガ』から影響を受けているそうです。

ディズニー公式サイト(https://www.disney.co.jp/)より引用

トゥクトゥク

ラーヤの相棒です。ちいさいころは掌サイズですが、大きくなり、コロコロと動くラーヤの乗り物になります。お茶目で、ドジっ子な作品の癒しキャラクターとなります。

トゥクトゥクってタイのタクシーのことなんですね!知らなかったです。

ディズニー公式サイト(https://www.disney.co.jp/)より引用

ナマーリ

 ファングの首長の娘で、ラーヤのライバルです。抜かりのない強い戦士。

ファングの民を守るためなら何でもします。龍の石をバラバラにするきっかけを作った人です。

実はラーヤとは共通点があります。格闘スタイルはタイのムエタイやクラビークラボーンという剣や棒を使った格闘術をモデルにしているそうです。

③『ラーヤと龍の王国』の見どころ

圧倒的で壮大な美しいCG映像!!

これはまさしく、ディズニー映画というべき作品です。

クマンドラは5つの領土からなりますが、国ごとの個性ある風土や民族衣装の差別化は見どころだと思います!豊かな国、貧しい国までもそれぞれあります。

基本的にヨーロッパ風でなく、龍を含め、どこかアジア風な世界観は日本にいる方には馴染みがあると思います!

東南アジアの文化をモチーフにしているようですね。船に乗っている主人公が花を水に流し、死を悼む姿が印象に残っています。

可愛らしい個性あふれるキャラクター

個人的なお気に入りはアルマジロ風の生き物のトゥクトゥクです。冒頭では小さかったのに、年月を過ぎて大きくなってもドジっ子でお茶目で可愛いです。

あとは、龍のシスーも格好良くて強い龍の概念を崩すような、可愛くて、面白い龍なのも意外性あっていいです。

闘う勇ましい女性たち

ラーヤとライバルのナマーリの闘う姿は迫力があります。武器にも特性があり、闘うシーンも見ていた飽きません。

信じる心の大切さ、難しさ

この映画のキーワードは『信じること』。つまり、信頼がテーマとなっています。

あなたは信用と信頼の違いを分かりますか?

藤崎竜『封神演義』より

 

 これは私の学生時代大好きだったジャンプの封神演義という作品ですが、主人公が仲間を信じることに対する言葉を「信頼」と言い直しています。これは信頼の「頼る」という言葉に相手の人柄から「アイツならきっとやってくれるぜ・・・!!」と精神的に、また未来の可能性をを信じていると意味を含んでいるといえましょう。

 信用(Credit)と信頼(Trust)の違いは、信用は過去の行動・業績を重きにおいて信じる事、信頼は勿論過去の行動、業績を元に信じますが、人柄や考え方を重きに置いて未来を信じることが信頼だそうです。

信用は物理的、過去を重視して、信頼は精神的、未来を重視するイメージです。

ラーヤと一緒に旅したときの各所各所のイベントに学べるエッセンスが混じり込んでいます。

  • 過去に一度裏切った信用はやはり取り返すのは難しい。
  • 信じても裏切られることはある。
  • 信頼をして欲しいなら、自分から相手を信頼する。
  • 「無条件に信用する」ことは怖い。
  • 仲間を信じる事で何かが生まれることがある。

 わかっていても、人を信じることは難しいです。

 何故なら、やっぱり悪い人っていますし、程度の差あれ、小さなことでも自分の利益のために人は嘘をついたり、だましたりすることも日常的にあります。

 しかし、何かを成し遂げたいとき、人は誰かを信用・信頼しないといけないときがある。

この映画では裏切りで分裂した国をひとつに統合するには、「信頼」が条件となります。

ラーヤ達がどういう選択するか、気になるところですね!

④『ラーヤと龍の王国』の百合ポイント!

これは、ライバル百合に入ると思います。

百合度としては低めですが、二人の運命や関係性は大好きです。

幼少期に出会い友達になり、ある事件をきっかけに仲は引き裂かれてライバル同士の関係となります。

その後数年間ずっと意識し合っていた二人。ここにオタク目線では、女同士の強い感情、つまり百合を感じます。年単位ですから。

 お互い国や民を守らないといけない責任感ある立場にあり、生い立ちや信仰と共通点が多い二人です。二人ともとても強く、バトルシーンは激しくぶつかり合います。戦闘シーンは滅茶苦茶格好いいです。

きっと二人が立場がなければ、仲良くなれただろうと思います。ただ、守るべきものがあるために争わないといけない。その運命が個人的に大好物です。

 この因縁の中となった二人の心が一つになるきっかけは彼女たちの共通の信仰や崇拝の対象となります。その対象とであり、怖いナマーリが涙を流すシーンは印象に強く残っています。ここで信じるものが共通であることは大事なのかもしれないな、と思いました。

 最終的にクマンドラがひとつになり、魔物から守るにはお互い信頼しなければならない。ふたりの葛藤も見どころです。二人の関係性は映画のキーでもあります。

 この映画のメッセージとして、魔物(=疫病)と捉えると、国同士対立せず、ひとつになろうということなのかもしれませんね。もしかしたら、龍の石はワクチンのことなのでしょうか。

⑤上映前の短編映画『あの頃をもう一度』が素晴らしい!!

個人的には前座の短編映画『あの頃をもう一度』がお気に入りです。

『あの頃をもう一度』は本編前に始まる短編映画です。登場人物は都会に住むダンスが好きな老夫婦。

 おじいさんは若い頃と違って身体が思う存分に動かず、老いに受け入れられない。その姿を見ておばあさんは案じて、昔と同じように踊ろうと誘いますが、おじいさんは乗り気ではありません。

 すると、ある不思議な雨が降り、雨の下なら二人は若返った姿となり、二人は若い頃の様に踊りだし、あの頃の喜びが蘇りーーーというお話です。

 7分間、映像と音楽、ダンスが全てマッチして、まさしく魔法が生まれた!と思いました。老夫婦がふとしたきっかけにダンスに夢中だった青春を思い出し、人生の喜びを思い出す瞬間が感動しますね。

ディズニーはやっぱり夢を与えてくれる映画なんだな、と実感します。

 監督は『ベイマックス』等を数々手がけたアニメーターとして参加したザック・パリッシュ、振り付けはなんとジャスティン・ビーバーとビリー・アイリッシュ、またBTS等を手掛けたケオネ、マリ・マドリッドと豪華なメンツです!!

 この短編はまだ劇場じゃないと見れないようです(6月ディズニー+で見れるとか)。またちょっと頑張ろうかな!と思わせてくれる映画ですので、一見の価値ありますよ!

まとめ

いかがだったでしょうか?

信じることの大切さが痛感する映画ですのでよかったらぜひ見てください!

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